島根大学長挨拶 2022年度「淞風祭」開催にあたって
2022年度の大学祭「淞風祭 」の開催、おめでとうございます。
淞風祭 実行委員会を中心とする学生の皆さんの精力的な活動と、地域の皆様の暖かいご協力とご支援のもとに、大学祭を開催されますことをお祝い申し上げます。
さて、この3年間にわたる新型コロナウイルス感染症の感染拡大は、島根大学の全ての活動に大きな影響を与えました。2年前の感染拡大の発生時には、学生の皆さんの構内立ち入りを制限する事態にもなりました。大学祭につきましても感染拡大防止の観点から一昨年は大学祭の開催を自粛せざるを得なく、昨年はオンラインでの開催となりました。今年度はウィズコロナの中で3年ぶりに松江キャンパスに皆さんを迎え入れて、対面型のイベントを含めた淞風祭が実施することになりました。今回のコロナ禍では、様々に厳しい状況が続いてきていますが、DXも急速に進み遠隔授業やオンデマンドを活用した授業など、生活様式全般と共に修学環境も大きく変わってきています。淞風祭につきましても、オンラインも活用しながら、ハイブリッドだからこそ可能となる新規性豊かに進化したイベントを企画され、学生はもとより教職員や地域の方々など皆で楽しめる企画にして頂ければ幸いです。
学生の皆さんには、感染防止対策を十分に行ったうえで、淞風祭におけるリアルな交流を楽しみ、学部を超えた島根大学の教育・研究・社会活動等を肌で感じその理解を深め、母校愛が育まれることを期待しています。
淞風祭が皆さんの良き交流の場として地域・大学・学部を超えた新たな友人・知人を作る機会となり、学生、教職員、そして、地域の皆さまにとりまして楽しく、有意義な催しとなりますことを願っています。
島根大学長 服部泰直
島根大学副学長挨拶 思いよ、届け!ー新たな Departure のためにー
コロナ禍をめぐる様々な試練をくぐり抜け、対面の大学祭が戻ってきました。もちろん、ようやく第7波収束の兆しが見え始めたというこの時期ですので、学外の市民の方々のご来場は事前予約の形で制限させていただき、食品の模擬店も無しという少し寂しい状況となりますが、それでも学祭の「あの賑わい」が3年ぶりに戻ってくるのかと心躍る思いがいたします。
入学以来、大学生活のごく当たり前の体験を大幅に制限されてきた学生の皆さんの思いは察するに余りあります。しかしそれは、大学生に限らず、多くの人々にとって、これまで経験したことのない共通の苦しい体験であったはずです。「思いを届ける」「思いが伝わる」とは、よく使われる表現ですが、目に見えない「思い」がどのように他者に伝わり共有されるのかは、コミュニケーションの本質を含んだ深い謎です。伝わらない「思い」をめぐって苦しみ、「思い」が届いた喜びに感動した経験は誰にでもあるでしょう。
コロナ禍の長いトンネルの出口が少しだけ見えてきた、この記念すべき第72回淞風祭が、学生の皆さんの様々な「思い」を発信する場になりますように、また私たちの社会の新たな出発(Departure)の合図となりますように、心より祈念いたします。
島根大学理事・副学長 (教育・学生支援担当) 肥後 功
実行委員長挨拶
新秋の候、今年も大学祭の季節になりました。私たち大学祭実行委員会は5月ごろより、3年ぶりとなる対面開催を目指し、日々準備に励んできました。この日を無事に迎えることができたのも、先行きが不透明な中にもかかわらず、手助けや支援をしてくださった方々のおかげです。実行委員一同、大変感謝しております。
さて、今年度の大学祭のテーマは「わくわくっのDeparture」です。これは、大学祭を「わくわくっ」しながら楽しんでほしいという願いと、来年以降の大学祭に向けて再度「departure(出発)」していこうという思いを込めたテーマとなっています。
今年度の大学祭では、模擬店の中止といった制限があり、完全復活とはなりませんでした。しかし、私たちなりに精一杯準備をしてきましたので、皆さんのいい思い出となるような大学祭になれば幸いです。それでは、大地を踏みしめて、久しぶりの対面開催となる大学祭をお楽しみください。
第72回島根大学大学祭実行委員長 西中 陽希